【アパレル面接時の服装】私服でお越しくださいの真意とは?

スキルアップ
2024.08.09
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アパレル販売員の面接では、接客という仕事に対しての適性に加え、身だしなみやファッションセンスもチェックされていることがほとんど。一般企業の面接ではスーツが基本ですが、ファッション業界では私服が一般的です。
そのため、初めてのアパレル面接で「私服でお越しください」と言われ困ったことはありませんか?何を着て行けばいいのか悩む方も多く、プレッシャーを感じることも。
ただでさえ緊張し、100%の力を発揮するのも難しい面接という場面で、「本当にこの服でいいのかな?」と不安要素が増えるのは避けたいですよね。

今回は、アパレル面接で好印象を与えるための適切な服装、避けるべきNGな服装、そしてメイクや髪型のポイントについてまとめた内容を解説お含めご紹介します。

【私服って結局何を着ていけばいいの?】
「私服って言われてもやっぱりスーツやオフィスカジュアルがいいのかな?」と迷うことがあると思います。企業側に質問もしにくいのが現状。ですが、ファッション関係の求人に応募し「私服でお越しください」や「私服指定」という指示があった場合は、私服で参加するのがベストです。企業が私服を指定するのは、あなたのファッションセンスやブランド適応力を見たいという意図が含まれていることがほとんど。リクルートスーツでの参加は、企業の意図に沿わないため避けるのが賢明です。

◎好印象な服装のポイント

アパレル面接で成功するためには、好きな服をただ着るのではなく、以下のポイントをしっかり押さえた服装で挑むことが重要です。これらの要素や対策を意識することで、面接官に好印象を与え、ブランドに対する理解とファッションセンスをアピールできます。

1. 清潔感を第一に
面接において最も基本的な要素は清潔感です。服にシワや汚れがないように心がけましょう。特にニットやカーディガンなど毛玉ができやすい素材の服を着る際は、面接前に念入りにチェックしておくことが大切。清潔感は、社会人としての基礎であり、接客業であるアパレル業界でも非常に重視されます。

2. ブランドイメージに合わせたコーディネート
アパレル面接では、応募先ブランドのイメージに合った服装を選ぶことが重要です。ブランドのコンセプトやスタイルを理解し、服を選ぶことでブランドへの理解を伝えることができます。もし志望ブランドのアイテムが手元にない場合は、ブランドのテイストに近いコーディネートを心がけましょう。イメージがわかない場合は、どんなスタッフさんが働いているのか、店舗の雰囲気をチェックする為、直接お店へ足を運ぶのも良いでしょう!

3. トレンド感を演出
アパレル業界では、最新のトレンドを取り入れることが求められます。そのため流行のアイテムやカラーを少し取り入れたコーディネートは好印象。雑誌やSNSでトレンドをチェックし、自分のスタイリングに反映することで、面接官にファッションセンスをアピールできます。

4. 季節感を考慮
季節に合わせた服装を選ぶこともとても大切。季節感をうまく取り入れたコーディネートは、ファッションへの関心の高さが伝わります。ですが、面接であることを忘れてはなりません。たとえば、夏に露出が多い服を選択するのは避け、軽るい素材や薄手のカーディガンを選ぶと、爽やかな印象を与えることができます。季節感を意識し、露出を抑えたスタイルは、面接官に対してもTPOわきまえた印象を与えることができるので、ぜひ心がけてみてください。

5. 自分に合ったフィット感
服装が自分の体型に合っていることもおしゃれするうえでとても重要です。最近では骨格診断というものがあり「骨格ストレート」「骨格ウェーブ」「骨格ナチュラル」など、それぞれに似合う服が違うこ認知され始めました。トレンドや季節感を意識した服でも、スタイルやデザインが合っていないと、おしゃれには見えません。骨格はサイトで簡単に診断できるので一度確認してみるのも良いでしょう!自分の体型に合ったアイテムを選び、スタイルを良く見せることで、全体的にバランスの取れたコーディネートを意識してみましょう。

×避けた方がいい服装のポイント

アパレル業界の面接では、履歴書だけではわからないセンスを服装でチェックしています。ただ単にファッションセンスが問われるだけでなく、適切な服装かが重要です。面接はフォーマルな場面であり、社会人としての常識や応募先ブランドに対する理解が求められます。アパレル面接で避けるべき服装のポイントをまとめました。

1. 他社ブランドのアイテム
他社のブランドロゴやマークが目立つ服装は避けるべきです。面接官は、応募するブランドのイメージに合った服装を求めています。他社ブランドのアイテムは、ブランドに対する理解が不足していると見なされる可能性があります。もし他社ブランドのアイテムを着用する場合は、ロゴが目立たないシンプルなデザインを選ぶのが賢明です。

2. 過度な露出
過度に露出が多い服装は面接には不向き。特にラグジュアリーブランドや百貨店系ブランドの面接では、品位が重視されます。あくまでも面接であることを意識し、適度に露出を抑えたスタイリングを心がけましょう。

3. リクルートスーツ
アパレル業界の面接では、リクルートスーツは避けた方が良いでしょう。私服での面接が一般的であり、リクルートスーツを着るとファッションへの関心が薄いと見られる可能性があります。「私服でお越しください」と指示された場合は、私服で自分らしいコーディネートを心がけましょう。

4. 帽子の着用
基本的にビジネスシーンで帽子を着用するのは避けましょう。帽子をかぶって面接に臨むと「非常識」と見なされることがあります。応募先ブランドが帽子着用を指定していない限り、帽子は外して臨むのが良いでしょう。

5.サンダルやスニーカー
サンダルやスニーカーはビジネスの場ではカジュアルすぎるため避けるべきです。カジュアルな靴を許容されているブランドもありますが、スニーカーブランドなどでない限りキレイ目の靴を選ぶことをお勧めします。無理にカジュアルすぎるスタイルを試す必要はありません。

6. ハイブランドのバッグ
一目でハイブランドと分かるデザインのバッグや派手なものは避けた方が無難です。バッグはロゴが目立たないデザインのものを選び、A4サイズの書類が入るもので、チャック付きで自立するものが理想です。

7. 手ぶらでの面接
「荷物が少ないから」と手ぶらで面接に行く人もいますが、面接には必ずバッグを持参し臨みましょう。手ぶらで面接に行くことは、「準備不足」という印象を受けます。書類のやりとりや次回のスケジュール調整などがあるため、スケジュール帳やペンなど必要になりそうなものはしっかり持参するようにしましょう。

8. サイズが合っていない服
サイズが合っていない服はファッション全体のバランスを崩してしまう可能性があります。ジャストサイズや体型に合ったサイズの服を選び、全体のバランスを整えましょう。

【失敗談】
ここで私服面接での失敗談の一例を挙げてみます。


・面接を受ける際に、そのブランドの服を着て行かなかったことは、今でも強く後悔しています。何を着るべきか深く考えず、手元にあった適当な服装で臨んでしまいました。
・スニーカーを履いて行ったのですが、会社やブランドによってはカジュアルすぎるたかもしれません。面接では、もう少しフォーマルな靴にすればよかったと反省しています。
・いつもフリルの多い服を着ているのに、なぜか面接の時だけ普段着ないカジュアルすぎる服を選んでしまいました。今振り返ると、シンプルで黒の面積が多すぎる格好だったかもしれません。
・コーディネートをベージュやホワイトで揃えたら、全体的に色がぼやけた印象になってしまいました。アクセントカラーを少しだけ取り入れればよかったです。

この中でも特に「面接先のブランドの服を着て行かなかったこと」と「色やデザインがシンプルすぎたこと」が大きな失敗として挙げられます。服装に気を取られて面接に集中できず、後悔することがあるようです。

アパレル面接で面接官がチェックするポイントは?

アパレルの面接では、服装やファッションセンスだけでなく、ブランドへの理解力やコーディネート力もとても重要です。面接官が重視するポイントとそれに対する方法についてご紹介します!

● ブランドへの理解
アパレル業界では、どの職種であっても「ブランドの魅力を伝える」ことが求められます。面接官は、自社ブランドのイメージを理解し、そのコンセプトに合った服装をしているかを見ています。応募先ブランドのアイテムを一つでも取り入れることが理想的ですが、必ずしも全身をそのブランドで統一する必要はありません。むしろ、他ブランドのアイテムをうまく組み合わせながら、自社ブランドの世界観を表現できるかがポイントです。ブランドの理解を深めるためには、直接店舗を見学したり公式サイト、SNSでの情報収集が大切です。

● トレンドを意識したコーディネート
アパレルの面接では、トレンドを意識したコーディネートが評価されます。シーズンの流行を反映したアイテムを取り入れ、トレンド感を演出することがポイント。もしコーディネイトへの質問をされても「このアイテムは次のシーズンに流行する色を取り入れた」といった具体的な理由を持って、回答できると良いでしょう◎!
トレンドを理解し、そのアイテムをどう活用しているかを説明することで、ファッションセンスの高さをアピールできます。

● 小物使いのセンス
コーディネートにおける小物使いも重要。靴、アクセサリー、バッグなどの小物を上手に組み合わせることで、全体のスタイルに華やかさや個性を加えることができます。面接では、全体のバランスを見ながら小物使いのセンスを示すことが求められます。鏡で自分のコーディネートをチェックし、小物が全体のスタイルにどのようにフィットしているかを確認してみましょう。

● コーディネートの説明力
面接では、自分のコーディネートに対する考えやこだわりを説明できることが重要。「なぜこのアイテムを選んだのか」「どのようにコーディネートを組み立てたのか」を具体的に説明できると、面接官に良い印象を与えることができます。ファッションに対する情熱や理解を示すために、詳細な説明ができるように準備しておきましょう!

● コミュニケーション能力と接客スキル
アパレル販売員は、ファッションセンスだけでなく、優れたコミュニケーション能力や接客スキルも必要です。面接では、受け答えや会話のスキルからこれらの能力が評価されます。笑顔で親しみやすく接することや、明確に自分の考えを伝えることが大切です。また、アパレルが初めてでも、学生時代のアルバイトや、サービス業であるコンビニや飲食店など過去の接客経験や販売スキルも積極的にアピールしましょう!お客様に対してどのように対応してきたかなど具体的なエピソードも添えて話せると良いでしょう!

アパレル面接でのメイクと髪型、ネイルのポイント

アパレル業界の面接では、服装だけでなく、メイク、髪型、ネイルなど、トータルのビジュアルバランスが重要です。面接官に良い印象を与えるためには、ブランドイメージに合ったスタイリングを心がけることが大切です。以下に、アパレル面接におけるメイク、髪型、ネイルのポイントをまとめました。

【メイクのポイント】
● 清潔感とブランドイメージの重視

どのブランドでも清潔感が重要視されます。メイクはブランドのコンセプトに合わせて調整しましょう。派手すぎるメイクや奇抜なカラーコンタクトは一般的に不向きです。一方で、ノーメイクに見える薄化粧もだらしない印象を与える可能性があるため、程よい化粧感を心がけましょう。

● ベースメイク
しっかりとスキンケアを行い、保湿をしてからメイクを始めましょう。スキンケア後は最低でも5分待ってからベースメイクを行うと良いです。時間がない場合は、ティッシュで余分な油分を取り除いてから下地を塗りましょう。コントロールカラーを使うと、肌の悩みをカバーできます。例えば、赤みにはグリーン、くすみにはイエローを使うと効果的です。ファンデーションは内側から外側に向かってなじませ、目の周りや小鼻はスポンジの角を使って丁寧に塗ると良いでしょう。チークは少しずつ調整して自然な血色感を出しましょう。

● アイメイク
ブランドイメージに合わせたアイメイクを心がけましょう。カジュアル系ブランドではナチュラルなメイク、ラグジュアリーブランドでは眉をしっかり描いてキリっとした印象に仕上げると良いです。派手なアイメイクやつけまつげは避けるのが無難です。

● リップメイク
リップはアイメイクやチークとのバランスを考えて選びましょう。派手すぎない口紅やグロスで華やかさを演出します。口紅に保湿効果はないため、塗る前にリップクリームで保湿しておくことが重要です。グロスを使うかどうかはメイクのテーマに合わせて判断しましょう。

● 髪型のポイント
髪色と清潔感
髪色は自毛に近い自然な色が無難です。金髪や赤髪などの派手な色は、ブランドによっては不適切とされることがあります。髪の状態も重要で、根元の色が異なる「プリン」やパサつきのある髪は清潔感を欠くため、しっかりとケアしましょう。

● スタイリング
ブランドのイメージに合わせたヘアスタイルを選びましょう。カジュアル系ブランドではトレンドを意識したアレンジを、ラグジュアリーブランドでは清潔感のあるまとまりのあるスタイルが好まれます。髪型のイメージがわからない場合は、実際にそのブランドのスタッフの髪型を参考にすると良いでしょう。

【ネイルのポイント】
● 手入れとデザイン

ネイルは清潔感を保つためにしっかりと手入れをしましょう。爪が長い場合や欠けている場合は注意が必要です。派手なネイルアートやストーンは避け、過度な装飾は控えましょう。ブランドの方向性に合わせたシンプルで上品なネイルがおすすめです。

● 清潔感の確保
ネイルもファッションの一部として重要です。手入れがされていない爪は不潔な印象を与えるため、常に整った状態を保ちましょう。

面接の際には、これらのポイントを意識して、ブランドイメージに合わせたメイク、髪型、ネイルを心がけることで、トータルで良い印象を与えることができます。準備をしっかりと整えて、面接に臨みましょう。

見た目だけじゃだけじゃダメ!面接で気をつけたい服装以外のポイント

面接で気をつけたい服装以外のポイント
アパレル業界の面接では、洋服のコーディネートが大切ですが、それだけで全てが決まるわけではありません。他にも大事なポイントがありますので、リラックスしながらも、しっかり確認しておきましょう。

1. 時間には余裕を持とう
面接に遅れるのは避けたいですよね。面接開始の10分前には到着するようにしましょう。もし電車が遅れたり、トラブルがあった場合は、すぐに面接先に連絡を入れて、状況を説明するのがマナーです。余裕を持った行動で、心にゆとりを持って面接に臨めます。

2. 笑顔と挨拶で第一印象をアップ
完璧なコーディネートも大切ですが、笑顔や元気な挨拶も面接ではとても重要です。無表情だと少し寂しい印象を与えてしまうかもしれません。明るく元気な挨拶で、面接官に親しみやすさを感じてもらいましょう。接客業を目指すなら、特に笑顔は大事ですよ!

3. 言葉遣いに気をつける
正しい言葉遣いも、面接の大事なポイントです。特に百貨店や高級ブランドなどでは、丁寧な言葉遣いが求められることがあります。基本の敬語をしっかり復習して、自信を持って使えるようにしておくと良いですね。面接中も、失礼のないように心がけましょう。

4. 自分の強みをしっかり伝えよう
自己PRの場では、自分の強みや志望動機をしっかり伝えることが大切です。「なぜこのブランドで働きたいのか」「どんなキャリアを目指しているのか」を具体的に話すことで、自分の熱意が伝わります。アパレルの経験がなくても、ファッションや人との関わりが好きだという気持ちを素直に伝えてみましょう。

5. 身だしなみを整えて
最後に、服装以外の身だしなみも忘れずにチェック。髪型やネイル、肌の状態も面接では見られることがあります。清潔感を大切にし、自分が一番良く見える状態で面接に臨むと良い印象を与えることができます。

アパレルの面接では、ファッションセンスだけでなく、ビジネスマナーや自己表現の力も大切です。接客業務がほとんどのためコミュニケーションスキルも重要です!リラックスして、自分の良さをしっかり伝える準備をしておくと、面接もスムーズに進みます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?あくまでも面接であるため、「私服でお越しください」「服装自由」はイコール「なんでもいい」ではないことがよく分かったのではないでしょうか。
面接はあなたの魅力を最大限に伝え、貢献できる人間であることを企業へアピールする場、ことはどの業界でも変わりません。ですが、アパレル企業は独自のルールや自己アピールの方法が特殊なことが多く、はじめてファッション業界への転職を挑戦する人は戸惑うことも・・・。

アパレルショップでの販売スタッフはマネキンと呼ばれるほど、そのブランドを店頭でPRするモデルも兼ねています。興味や憧れ、好きという気持ちだけでは面接に合格するのは難しいものです。事前にしっかりとブランドリサーチをし、面接の担当者が求める人材像を想像しましょう。採用され、いざ勤務することになったら「どう活躍するか」しっかりとした目標やキャリアプランを持ち、「どのように商品の魅力をアピールするか」など具体的に答えられると合格へと一歩近づきます!服装は、あなたらしさやブランドへの思いを面接で伝える為の1つの手段であることを理解しすることが大切です。
今回の記事を読み万全の面接対策をし、ぜひ実践に移してみてください!


下記記事にもファッション業界の面接で役立つ内容をわかりやすくまとめておりますので、是非ご一緒に読んでみてください!

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