アパレル業界【MD/バイヤー】ってどんなお仕事?

スキルアップ
2017.09.04
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MD/バイヤーは鋭いファッション感覚が重要!?

アパレル・ファッションメーカーや百貨店などで、商品企画から販売・売上管理等、トータルに管理するMD(マーチャンダイザー)、商品の仕入れ・買い付けを行うバイヤー、これらの職種は流行を先取りするほどのファッションセンスが必要になります。利益を生み出す可能性が高い分、責任も重大です!?

MD/バイヤーの業務内容は?

── 【MD】
MDとは、「商品化計画」を意味するmerchandising(マーチャンダイジング)を略した言い方です。アパレル・ファッション業界では、マーチャンダイジングをする人=「マーチャンダイザー(MD)」として呼ばれています。

市場の動きやトレンドの分析し、ブランドのコンセプトに準じた商品の企画から、商品化・販売戦略・予算管理など販売に至るまでの、利益、売上、人事などの全管理責任を負う重要な役割を担います。 ファッションのセンス、対人コミュニュケーション、マーケティング、経理といった広範囲の知識や技術が要求される難易度の高いお仕事です。

中小のアパレルメーカーによっては、MDが商品の仕入れや広告制作、PRなどを担当するケースもあります。そのため、「バイヤー」「プロダクトマネジャー」と呼ばれることもあります。

── 【バイヤー】
バイヤーとは、一言で表すと、「商品を買い付ける人」です。百貨店やセレクトショップなどに勤務し、国内外を飛び回って商品の仕入れをおこないます。

お客様の属性(年齢・女性・家族構成・価格帯など)やトレンドなど、さまざまな情報を分析し、流行を読み、自らのセンスを生かしながら次にくるアイテムを予測します。その予測をもとに国内外の展示会を巡って、限られた予算で商品の買い付けをおこないます。ライバルのバイヤーも同じ展示会に来るため、その場で直ぐに決めなくてはならない場面も多くあり、決断力も求められます。

自分がいいと思うものだけではなく、店に置いた時に売れるのか…という感覚を持つことが求められます。社内の各部署との連携も不可欠で、会社やショップの命運を左右するやりがいのあるお仕事です。

MD/バイヤーに求められるもの

── 【MD】
消費者のニーズを把握することからMDの仕事は始まります。よって、市場の動きやトレンドを分析するデータ分析能力が求められますので、情報を分析する上でエクセルやgoogleのスプレッドシートなどを使いこなすPCスキルが求めれます。しかし、なによりも求められることは、売れる商品を見極めるための卓越したファッション感覚です。なので、流行やトレンドに常に敏感であることも必須条件です。

さらに、商品を販売するまでの過程には、たくさんの部署との連携が必要になってきます。業務を円滑に進めるために、人とのコミュニケーションを取ることに長けていることや交渉能力といったヒューマンスキルや決断力、アパレルの総合的な知識やビジネスセンスなどが問われる場面もあります。多方面からくる意見や情報をとりまとめる統率力も必要です。

また、ラグジュアリーブランドなどの外資系アパレルブランドや海外との取引が多い企業では、ビジネスレベルの語学力を求められることもあります。語学力があると活躍できる場が広がるので、MDを目指している方はぜひ語学スキルの勉強をしておくことをおすすめします。

── 【バイヤー】
優柔不断な性格の人には不向きな仕事かもしれません。商品を買いつけるうえで一番大切なのは、バイヤー自身に良いものを見抜き、自分の美意識を信じて決断しないといけないからです。

また、バイヤーはある意味で一つの賭けのような一面もあります。市場にまだ出回ってないものを流通させる存在がバイヤーなので、流行ると思っていた洋服が全く売れず、逆にブランドのイメージを損ねてしまうような危険は常につきまといます。しかし、こういった失敗を怖がると何も決断ができなくなったり、決断に時間が掛かってライバル企業に先を越されたりして、バイヤーとしてやっていけなくなってしまいます。

失敗を怖がらずに自分のファッション感覚を信じて、大きな決断を恐れない度胸のある人こそが、バイヤーとして成長を続けていける鍵となります。失敗しても過度に落ちこまず、なぜ失敗したのかを自分なりに迅速に分析し、それを次の買い付けへ活かせるような判断の切り替えが早くポジティブな方に向いているお仕事と言えます。

MD/バイヤーになるには

── 【MD】
特に、ラグジュアリーブランドや外資系ブランドでは中途採用が多い傾向にありますが、未経験で募集してる企業はほとんどありません。

ファッションセンスに優れ、企画から、販売・生産までの流れをしっかりと理解し、全体をバランスよく考えられる人でないとMDという職種は勤まりません。商品企画→生産→販売→利益という会社への貢献の流れをつかみ、理解するには時間が掛かりますが、この流れをバランス良く考えることがMDになるための大事な一歩です。

アパレル・ファッション業界での経験がない場合は、まずは店舗の販売スタッフで経験を積み、そこから本部職へとキャリアアップすることでMDに就くというケースもあります。MDの仕事は販売スタッフとして、商品を直接お客様へ販売しているという経験が役に立ちます。販売スタッフとして実績を残し、アパレル業界の知識と経験を十分に身につけてからチャレンジするというのは一つの選択肢として考えることができます。

── 【バイヤー】
バイヤーになるための資格が学歴はありません。しかし、アパレル・ファッション業界に限らず、スーパーや百貨店でも未経験者のバイヤーを募集することはまずあり得ません。また、新卒などで入社していきなりバイヤーのお仕事を任せられることもほぼありません。

バイヤーはファッションセンスがトレンドを敏感に感じる能力が必要なので、販売スタッフの経験は大いに役立ちます。語学はさておき、鋭いファッションセンスや各種スキルは販売の現場でも身につけることができるものです。広い視野で客層や売れ筋商品を分析し、また流行の先を読むべくアンテナを張ることで、バイヤーに必要なスキルを育んでいくのが近道と言えそうです。


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