アパレル業界の【店長 / エリアマネージャー】ってどんなお仕事?

スキルアップ
2017.09.04
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大人気ショップを作るのはあなた!?

エリアやお客様の層に合わせた運営方針を考え、リーダーとして店舗を盛り上げていくのが店長やエリアマネージャーのお仕事です。商品管理や接客などの店舗スタッフとしての業務は当然ですが、スタッフの採用、経理、予算管理、スタッフ指導などのマネジメント業務まで、幅広い経験を積むことができます。センスやアイディアを運営方針に生かすことで、新たな人気ショップを生み出せる可能性もあります。

店長/エリアマネージャーの業務内容は?

店長やエリアマネージャーの目標は、店舗やエリア単位で利益を上げることです。そのためには、お客様に質の高い接客サービスを提供できるようにスタッフを育成・指導し、ショップ全体を見渡しながら、経理や人事、予算管理などのマネジメント業務をこなす必要があります。運営方針や売上目標を立てるといった業務も店長/エリアマネージャーの重要な仕事です。

ただ、最初から全てをテキパキとこなせる方はそう多くはありません。初めて店長を任された!けど、思うように売上が取れなかったり、仕事に追われてしまって店長らしい仕事ができない…そんな方には、良い店舗を作るための3つのポイントをお伝えします。

── 1, 店舗ミーティングを開こう
シフト制だと、全員で顔を揃えて話をする機会があまりないと思います。そんな時は、店舗ミーティングの時間を設けましょう。最低でも、月に1回以上は実施すると良いと思います。内容は主に、前月の振り返りや今後の目標などをスタッフに共有することです。

特に店長以外のスタッフは、売上についてなかなか当事者意識を持つのが難しいものです。ミーティングをおこない、月額予算とそれに対する結果、具体的に何が売れていなくて、それを売るためにこうしようと言うような話し合いをしてみましょう。目標があるとスタッフも頑張りがいがあり、売上アップにも繋がります。

── 2, 役割分担をしよう
スタッフ全員に役割分担をしてあげましょう。

スタッフの中には、アルバイトが初めての方から経験者の方まで、さまざまな方がいますよね。店長は、一人ひとりの良いところを伸ばせるような仕事を与えてあげましょう。与えられた仕事を達成することによって、やりがいを感じてもらえるようになると思いますし、自分自身も一人で仕事を抱え込むといったことがなくなるので、一石二鳥です!

また、自分の右腕になるようなスタッフを作ると、悩みや不安などを共有し、心のよりどころができるので、更に仕事がしやすくなると思います。

── 3, 褒める・感謝の言葉を伝えよう
スタッフの良いところはどんどん褒めてあげましょう。

褒められて悪い気がする人はいないと思いますし、コミュニケーションにもなります。また、「ありがとう」など、言葉できちんと気持ちを伝えましょう。例えば、あなたが何か頼みごとをする時に、やってもらえるのが当たり前と思っていてはいけません。間違っても上から目線で指示するのはやめましょう!何かをやってもらったなら、それがどんなに小さなことだったとしても、きちんと感謝の気持ちを伝えましょう。

良い店舗を作るためには、店長だけが仕事ができても意味がありません。もちろん店長が主体となって店舗を回していきますが、店長が不在の時もあります。不在の時でも普段から全員で店舗を良くしようと努力していれば、店長がいなくても、いる時と変わらないレベルの接客で、売上を取っていくことができます。店長として何をすればいいか分からない…そんな方がいらっしゃったら、ぜひ一度試してみて下さい。

店長/エリアマネージャーに求められるもの

細かく分けると以下の4点がアパレルショップの店長には求められます。

── 1, 販売力
まずは、販売スタッフとしての経験や実績は必要不可欠です。現場で培われた接客マナーやコミュニケーション能力、ファッションセンスは、店長やエリアマネージャーになっても生かせますし、その後のキャリアアップにも役立ちます。

── 2, 指導力・リーダーシップ
自身で培った接客・販売スキルをもとにスタッフに指導し、スタッフの力を伸ばす人材育成スキルや、スタッフたちをまとめるリーダーシップがないと店長は務まりません。

── 3, コミュニケーション力
店長にとってコミュニケーション力は重要です。店舗スタッフと信頼関係を築くのはもちろん、営業担当と調整がうまくいかないと、本社からのリクエストを聞くばかりになってしまいます。そうなると自分が考える理想の店舗作りができません。また、百貨店やファッションビルなどに入っている店舗の場合は、その担当者とも信頼関係を作らなければなりません。

── 4, 問題解決力
店舗運営をしているとたくさんの問題を店長が引き受けなければなりません。スタッフが足りないからシフトが埋まらない…売上げ目標に全然届かない…お客様からのクレームなど日々さまざまな問題が発生します。よって、店長には素早い決断力と優先順位を考えて問題を解決する力が求められます。

店長/エリアマネージャーになるには

まずは販売スタッフとして、接客と販売スキルをしっかり磨きましょう!販売スタッフなら未経験からスタートできることが多いです。販売の現場にいるうちに学べることをしっかり学び、接客マナーやコミュニケーションスキル、ファッションセンスや色彩感覚なども磨いておきましょう。

売上アップへの貢献度や後輩指導の経験が認められれば昇進のチャンスも。店長を経験した後はエリアマネージャーへ、店長やエリアマネージャーから本社勤務へとキャリアアップしていく人もいるようです。